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思い出したが吉日

入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法を読んだ

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私は下位等級のエンジニアの評価も担当していて毎月2on1*1を行っている。 その中で「技術的な資料の書き方がわからない」といった悩みがよく聞かれる。特に評価資料の提出月近くに。 もちろん資料を書くための材料集めやアドバイスは行うのだが、そもそもどういった道筋で自分の評価や実績を書いていくかというところに引っかかることが多いと感じられる。 そういった中、会社のSlackでライティングスキルの向上という文脈で「入門 考える技術・書く技術」が紹介されていた。 他人に勧める前に自分で読んでおかないとだめだろうと思い読んでみたいという流れ。

書くための思考を整理する術を身につける

結局のところ良い文章を書くためには思考の整理が必要なのだなっという感想だった。 そのためのツールとして本書ではOPQ分析とピラミッド原則の解説を行っている。 ただ解説をするのではなく、アンチパターンの紹介や実際にOPQ分析やピラミッド原則を使った思考の整理の仕方が載っていてとてもわかりやすいと感じた。 それ以外にもあいまいな表現をつかわないだとか、「しりてが」接続詞(前後の関係が明快ではない接続詞)を使わずロジカル接続詞を使う方法などなどが説明されている。

考える技術がほとんどをしめているが書く技術にも言及があり、それでいてページ数も多いわけではないのですんなりと読めてよかった。

*1:被評価者、被評価者の所属部署の上長、専門職の上長(私)の3人で行っている。主に業績評価のすり合わせの意味が強いが、互いの評価の認識のズレをキャリブレーションしたり、どういった振る舞いをしていくとよいか、技術的なお困りポイントのヒアリング何かをしている。これとは別に被評価者と上長の1on1もある。