久しぶりにめちゃくちゃハマった…。 Intel E810 NICを搭載したベアメタルサーバーにUbuntu 22.04をインストールし、Intel E810 NICのポートを使ってbondingデバイス*1を設定しOSを再起動するとブート時にハングアップする。 私の環境では、netplan applyでbondingデバイスを設定してもカーネルプロセスがハングアップするのを確認した。
この件については以下にバグレポートが上がっている。
- Bug #2004262 “Intel E810 NICs driver in causing hangs when booti...” : Bugs : linux package : Ubuntu
- Bug #2015414 “5.15.0-69 ice driver deadlocks with bonded e810 NI...” : Bugs : linux package : Ubuntu
launchpad上ではjammy(Ubuntu 22.04)はFix commitedになっているが、私が試した2023/05/10時点では直っていない。
2023/05/17追記: linux-image-5.15.0-72-genericがリリースされ本事象が解決されていることを確認した。 https://launchpad.net/ubuntu/+source/linux/5.15.0-72.79
ワークアラウンド
以下の2つがある。
1.Ubuntu 22.04以外を使う
Ubuntu 20.04では再現しないことを確認している。 また、22.04以降で使われているカーネルでは直っている?らしいが私は未確認である。
2. iceドライバを更新する
Intelが公開しているiceドライバをインストールすると解決する。 記事公開時点で最新バージョンである1.11.14で解決したことを手元の環境で確認している。
2023/05/11 追記:
iceドライバをDKMS対応した。
*1:802.3adモードで確認している。これ以外のモードでも再現するかは検証していない。